海岸昇降検知センター(以下「センター」という。)は各機関がそれぞれの目的により設置している験潮場*の験潮記録から地殻変動を検知し、地震予知研究をはじめとした地球科学の研究に役立てるため、これら資料を統一した形で迅速に取りまとめて公表しています。
*験潮場の名称は各機関によって、「験潮場」「検潮所」「験潮所」と様々ですが、ここでは「験潮場」に統一しています。センターはその目的を達成するため、次の事業を行っています。
運営委員は、東京大学地震研究所、国土交通省気象庁、同省海上保安庁海洋情報部、同省港湾局、同省国土地理院及び学識経験者で構成されています。
センターは、次のように運営されています。
海岸昇降検知センターに潮位観測施設を登録し、その潮位観測記録を提供している機関は、東京大学地震研究所、国土交通省気象庁、同省海上保安庁海洋情報部、同省国土地理院、同省地方整備局、同省北海道開発局、内閣府沖縄総合事務局、地方自治体等で、登録された験潮場の数は令和2年4月現在、145施設です。
験潮場は、それぞれの目的に沿った場所に設置されています。海岸昇降検知センターに登録されている験潮場は、外海に接し、風や波の影響の少ない岩礁や人工岸壁など堅牢な地点に設置され、長期間安定した観測が行われている施設が選ばれています。
なお、各機関がそれぞれの目的に応じて整備してきた経緯も反映して、施設は、「検潮所」「験潮所」「験潮場」などの名称で呼ばれていて、その名称から保有機関が分かる場合もあります
鹿児島検潮所(気象庁) | 粟島験潮所(海上保安庁) |
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小木験潮場(国土地理院) | 仙台港検潮所(地方整備局) |