地震予知連絡会の活動報告
平成31年2月21日21時22分に発生した北海道胆振地方中東部の地震に伴い、記者会見は中止となりました。
会長挨拶
昨年9月に最大震度7を記録した地震(M6.7)が発生した北海道胆振東部地方で、再び昨夜(2月21日)最大震度6弱を記録する地震(M5.8)が発生しました。
これに伴い、委員には所属する組織での対応も生じることから、本日(2月22日)の地震予知連絡会は地殻活動のモニタリング部分の時間を少し切り詰め、重点検討課題「南西諸島域の地殻活動」(コンビーナ:中尾委員)を中心に講演・議論を行い、16時を目途に終了し、記者会見も中止にいたしました。
本日のモニタリングでは、気象庁及び国土地理院から現状における北海道胆振東部地震についても報告されており、記者会見に変えて会議資料を抜粋してホームページで公開します。
なお、3月16日(土)には地震予知連絡会50周年記念シンポジウムが開催されます。
奮って参加をお願いいたします。
平成31年2月22日
地震予知連絡会会長 平原 和朗
第222回地震予知連絡会(2019年2月22日)議事概要
平成31年2月22日(金)、国土地理院関東地方測量部において第222回地震予知連絡会が開催された。全国の地震活動、地殻変動等のモニタリングについての報告が行われ、その後、重点検討課題として「南西諸島域の地殻活動」に関する報告・議論が行われた。以下に、その概要について述べる。
会議資料は以下となります。
会議資料抜粋版(PDF:14MB)
※記者会見は中止のため説明映像(YouTube動画)はありません。
1.地殻活動モニタリングに関する検討
1.1 地殻活動の概況
(1)全国の地震活動について
国内で2018年11月から2019年1月までの3か月間に発生したM5以上の地震は32回であった(気象庁資料2頁)。期間外の2月21日の北海道胆振地方の地震では、震度6弱が観測された。
(2)日本周辺における浅部超低周波地震活動
日向灘で1月上旬に超低周波地震活動を検出した。11月中旬にも超低周波地震活動を検出したが、この活動は種子島の東方沖以南が活動の中心と思われる。1月下旬にもほぼ同領域にて、各指標が掲載基準に達しない超低周波地震活動を検出した(防災科学技術研究所資料3頁)。
(3)日本列島のひずみ変化
GNSS連続観測によると、最近1年間の日本列島のひずみには、東北地方太平洋沖地震、熊本地震の余効変動、房総半島スロースリップ、及び北海道胆振東部地震の影響が見られる(国土地理院資料4頁)。
(4)全国の海底地殻変動観測結果
海底地殻変動観測によると、最近4年間の水平移動速度には、東北地方太平洋沖地震の余効変動、フィリピン海プレートの沈み込みに伴う変動が見られる(海上保安庁資料5−8頁)。
1.2 プレート境界の固着状態とその変化
(1)駿河トラフ・南海トラフ・南西諸島海溝周辺
・南海トラフ沿いの海底地殻変動観測結果
西南日本の沖合いの海底において、北西方向の地殻変動が見られる。紀伊水道の観測点では、2017年以降、南向きの非定常な変動が見られ、紀伊水道沖合いでプレート間滑りが推定されてきた。現在はプレート間滑りは終息している(海上保安庁資料9頁)。
・西南日本の深部低周波微動・短期的スロースリップ活動状況
短期的スロースリップを伴う顕著な微動活動が四国東部から中部(10月31日から11月8日)で発生した。それ以外の主な微動活動は、紀伊半島南部(1月19日から23日)で発生した。2018年後半より豊後水道南東側の微動の発生率増加が見られる(防災科学技術研究所資料10−12頁)。
・九州北部・豊後水道の非定常地殻変動
2017年1月から2018年1月の期間を定常変動とした場合、2018年4月から10月にかけて九州北部を中心に南東向きに最大1㎝程度、2018年10月から2019年1月にかけて豊後水道周辺で南東向きに最大1cm程度のわずかな非定常変動が見られた。この非定常変動から、2018年4月から10月まで日向灘北部で最大10cm、2018年10月から2019年1月まで豊後水道で最大9cmに達するプレート間滑りの発生が推定された。豊後水道周辺の非定常地殻変動は2019年初頭からその速度が増加している。(国土地理院資料13−15頁)。
1.3 その他
(1)熊本県熊本地方の地震(1月3日M5.1、26日M4.3)
2019年1月3日に熊本県熊本地方の深さ10kmでM5.1の地震(最大震度6弱)が発生した。この地震は地殻内で発生した。発震機構は、南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型であった。この地震の発生以降、震源付近で地震活動が活発になり、31日までに震度1以上を観測した地震が8回発生した。このうち、26日に深さ10kmでM4.3の地震(最大震度5弱)が発生した。この地震の発震機構は南北方向に張力軸を持つ型であった。地震活動は北西−南東方向に延びる長さ約5kmの領域を中心に発生しており、減衰しつつも継続している(気象庁資料16−19頁)。
(2)種子島近海の地震(1月8日 M6.0)
2019年1月8日に発生した種子島近海のM6.0の地震に伴い、震源近くの西之表電子基準点が南東に2cm程変動した(国土地理院資料20頁)。
(3)首都圏直下の三次元地震活動の時空間統計モデルと詳細予測
東北沖地震の影響や地震活動度の深さを考慮した時空間ETASモデルが作成された。作成されたモデルは、首都圏地域での実際の地震発生をよく予測できている(統計数理研究所資料21頁)。
(4)インドネシア・クラカタウ火山の噴火
2018年12月22日にインドネシアのアナク・クラカタウ火山の噴火を原因とする津波が発生した。だいち2号が撮像した噴火前後の強度画像の比較から、島の南西部で明瞭な地形変化が認められた。また、SAR干渉解析より、アナク・クラカタウ島付近を中心として衛星から遠ざかる変動が見られた(国土地理院資料22-24頁)。
(5)胆振地方中東部の地震(2月21日 M5.8)
2019年2月21日に胆振地方中東部の深さ約35kmでM5.8(暫定値)の地震(最大震度6弱)が発生した。昨年9月6日に発生した平成30年北海道胆振東部地震の震源を含む南北約30kmの領域で地震活動が継続しており、今回の地震はその領域内で発生した。地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ型であった(気象庁資料25−26頁)。GNSS観測の結果(速報)及び陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の合成開口レーダー干渉解析の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない(国土地理院資料27−28頁)。
2.重点検討課題「南西諸島の地殻変動」の検討
陸・海域の地震観測や地殻変動観測、構造探査等で明らかになった南西諸島の地殻活動が紹介され、その現状について議論された(コンビーナ:鹿児島大学・中尾茂委員資料30頁)。
◆琉球海溝におけるプレート沈み込み構造と地震活動
琉球海溝で実施された地殻構造探査の結果が報告された。琉球海溝の南部では、1771年八重山地震の津波発生域において分岐断層があることが示された。北部では、1995年奄美大島近海地震の震源域において奄美海台が沈み込んでいることやプレートが途中で断裂していることが示された(海洋研究開発機構・新井隆太研究員資料32頁)。
◆南西諸島北部〜日向灘における地震・超低周波地震活動の特徴
西南日本における浅部超低周波地震の共通点や地域性等について報告があった。南西諸島では、西南日本の中でも超低周波地震が頻度高く発生している領域であること等が示された。機動観測のデータを追加した解析から、奄美大島の北東沖で超低周波地震の震源が南西方向に移動していること等が示された(防災科学技術研究所・浅野陽一主任研究員資料33頁)。
◆GNSSデータから推定された南西諸島の短期的スロースリップイベント
南西諸島で発生するスロースリップは、様々な深度や継続期間を持って発生しており、南海トラフ沿いで発生するスロースリップとは異なる特徴を持つことが示された。また、スロースリップは通常の中小地震や過去の大地震の発生領域とは重ならないことが多く、低周波地震はスロースリップの発生領域の周辺域で主に発生する傾向があることが指摘された(京都大学防災研究所・西村卓也准教授資料34頁)。
◆海域及び島嶼域観測による南西諸島北部域の地震活動・地殻変動モニタリング
準定常海底地震観測により低周波微動が検出され、それらがスロースリップと同期して発生している可能性があること等が指摘された。また、2015年頃からプレート境界における準静的滑りの速度が広域でほぼ同時に変化したことが報告された。背弧側にある女島でのGNSS観測により、沖縄トラフ北端部が約5 mm/yrの速度で拡大していることを初めて定量的に捉えたこと等が紹介された(鹿児島大学・八木原寛准教授資料35−36頁)。
◆南西諸島海溝沿いにおける海底地殻変動観測に基づくプレート間カップリング
南西諸島中部の沖縄島沖におけるプレート間の固着域は、1791年の津波地震の震源域と一致している一方、スロースリップの発生域とは重ならないことが指摘された。また、南西諸島南部の波照間島沖では南方向の動きが観測されているものの、プレート間の固着の有無については現段階では不明であることが報告された(琉球大学理学部・中村衛教授資料37頁)。
3.次回(第223回)重点検討課題「西南日本日本海側の地殻活動」の趣旨説明
第223回地震予知連絡会の重点検討課題として、「西南日本日本海側の地殻活動」を取り上げる。「日本海地震・津波調査プロジェクト」で得られている成果を中心に議論を行う。さらに、海溝型地震と内陸沿岸地震の関連メカニズムの研究についても検討を行う予定である(コンビーナ:東京大学地震研究所・篠原雅尚委員資料38頁)。
4.平成30年度 第2回重点検討課題運営部会報告
平成31年度後期の重点検討課題名が選定され、第225回は「予測実験の試行06(仮)」について、第226回は「地表に痕跡を残さない地震について(仮)」について、それぞれ議論を行う予定であることが報告された(事務局資料39頁)。
5.地震予知連絡会SAR解析WGの活動期間の延長について
平成31年4月までと定められている本WGの活動期間を延長することが承認された。新たに延長する期間については今後検討の上決定することとした。
6.地震予知連絡会50周年記念企画シンポジウムの開催について
平成31年3月16日に武田先端知ビル武田ホール(東京大学)で開催される本シンポジウムについて概要等を報告した(事務局資料40頁)。
7.平成31年度地震予知連絡会の開催について
平成31年度の地震予知連絡会の開催日の予定について報告があった(事務局資料42頁)。
各機関からの提出議題
《地殻活動モニタリングに関する検討》
【1】気 象 庁 1.地殻活動の概況 a.地震活動 O 全国M5.0以上の地震と主な地震の発震機構 ・2018年11月〜2019年01月の全国の地震活動概況を報告する。 b.地殻活動 S 関東甲信越地方における地殻変動連続観測(1967年〜2018年) 2.東北地方太平洋沖地震関連 S 東北地方太平洋沖地震余震域の地震活動 3.プレート境界の固着状態とその変化 a.日本海溝・千島海溝周辺 S 十勝地方南部の地震(12月30日 M5.3) S 福島県沖の地震(12月31日 M5.0) S 岩手県沖の地震(1月26日 M5.6) S 茨城県南部の地震(1月18日 M5.3) b.相模トラフ周辺・首都圏直下 S 茨城県南部の地震(11月27日 M5.0) S 茨城県南部の地震(1月14日 M4.9) S 東海・南関東地方の地殻変動 O 首都圏直下の三次元地震活動の時空間統計モデルと詳細予測 ・東北沖地震の影響を考慮した関東地方直下100km深までの地震活動度に関する3次元空間の時空間ETASモデルを作成して 気象庁カタログデータに基づいて解析・予測した。その結果の一部を示す。 c.南海トラフ・南西諸島海溝周辺 S 南海トラフ沿いの地震活動 S 東海地域から豊後水道にかけての深部低周波地震活動 S 南海トラフ沿いの長期的スロースリップの客観検知 S 東海・南関東地方の地殻変動 S 東海の深部低周波地震活動と短期的ゆっくりすべり(2月3日〜)※期間外 S 四国の深部低周波地震活動と短期的ゆっくりすべり(10月30日〜11月9日) S 紀伊半島西部の深部低周波地震活動と短期的ゆっくりすべり(11月3日〜6日) S 四国西部の深部低周波地震活動と短期的ゆっくりすべり(12月17日〜21日) S 四国東部及び四国西部の深部低周波地震活動と短期的ゆっくりすべり (1月11日〜16日、1月23日〜、2月1日〜) S 紀伊半島中部の深部低周波地震活動と短期的ゆっくりすべり(1月18日〜23日) S 種子島近海の地震(1月8日 M6.0) O 日本周辺における浅部超低周波地震活動 ・日向灘で11月中旬および1月上旬に超低周波地震活動が検出された。 日向灘以南では、1月下旬にも超低周波地震活動が発生したが、各指標が掲載基準に達さなかった。 S 南海トラフ周辺における最近の傾斜変動 O 西南日本の深部低周波微動・短期的スロースリップ活動状況 ・短期的スロースリップイベントを伴う顕著な微動活動が、四国東部から中部で10月31日〜11月8日にみられた。 また、それ以外の主な微動活動が、紀伊半島北部から南部で1月19日〜23日にみられた。 O 南海トラフ沿いの海底の水平地殻変動 ・海上保安庁が南海トラフ沿いで実施している海底地殻変動観測について、観測結果を報告する。 d.その他 S 全国GNSS観測点のプレート沈み込み方向の位置変化 S 中規模繰り返し相似地震の発生状況と発生確率(2019) 4.その他の地殻活動等 S 「平成30年北海道胆振東部地震」の地震活動 S オホーツク海南部の地震(11月2日 M6.1) S 国後島付近の地震(11月5日 M6.3) S 青森県東方沖の地震(11月28日 M5.7) S 福島県沖の地震(12月8日 M5.0) S 岩手県沿岸南部の地震(12月16日 M4.6) S 宮城県北部の地震(1月6日 M4.5) S 岐阜県飛騨地方の地震活動(11月23日〜 最大M3.1) S 紀伊水道の地震(11月2日 M5.4、5日 M4.6) S 種子島近海の地震(11月21日 M5.2) O 熊本県熊本地方の地震(1月3日 M5.1、26日 M4.3) ・2019年1月3日18時10分に熊本県熊本地方の深さ10kmでM5.1の地震(最大震度6弱)が発生した。 この地震は地殻内で発生した。発震機構は、南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型である。 この地震の発生以降、震源付近で地震活動が活発になり、31日までに震度1以上を観測した地震が8回発生した。 このうち、26日14時16分に深さ10kmでM4.3の地震(最大震度5弱)が発生した。 この地震の発震機構は南北方向に張力軸を持つ型である。 地震活動は北西−南東方向に延びる長さ約5kmの領域を中心に発生しており、減衰しつつも継続している。 S 奄美大島近海の地震(1月8日 M4.0) S ローヤリティー諸島南東方の地震 (12月5日 Mw7.5) 【2】国土地理院 1.地殻活動の概況 b.地殻変動 O GEONETによる全国の地殻水平変 ・GEONETによるGNSS連続観測から求めた最近1年間及び3か月間の全国の水平地殻変動を報告する。 O GEONETによる2期間の地殻水平変動ベクトルの差 ・最近3か月間の水平方向の地殻変動について、1年前の同時期の水平変動ベクトルとの差を取って得られた非定常的な変動の 概況を報告する。 O GNSS連続観測から推定した日本列島のひずみ変化 ・GNSSデータから推定した日本列島の最近1年間のひずみ変化の概況を報告する。 2.東北地方太平洋沖地震関連 O 地殻変動ベクトル ・東北地方太平洋沖地震後における水平・上下の地殻変動について、全期間の累積及び最近3か月間の変動の概況を報告する。 O GNSS連続観測時系列 ・東北地方太平洋沖地震後の東日本におけるGNSS連続観測の時系列の概況を報告する。 S 成分変位と速度グラフ 3.プレート境界の固着状態とその変化 a.日本海溝・千島海溝周辺 S 北海道太平洋岸 GNSS連続観測時系列 S 白老町〜新ひだか町間の上下変動 水準測量 S 千歳市〜苫小牧市間の上下変動 水準測量 S 長沼町〜苫小牧市間の上下変動 水準測量 S 平取町〜日高町間の上下変動 水準測量 b.相模トラフ周辺・首都圏直下 S 水準原点〜油壷験潮場間の上下変動 水準測量 S 伊豆半島・伊豆諸島の水平上下変動 c.南海トラフ・南西諸島海溝周辺 S 森〜掛川〜御前崎間の上下変動 O 森〜掛川〜御前崎間の上下変動 水準測量 O 水準点2595(御前崎市)の経年変化 S 御前崎周辺 GNSS連続観測時系列 S 駿河湾周辺 GNSS連続観測時系列 S 東海地方の地殻変動 S 東海地方の非定常地殻変動 S 浜松〜御前崎〜静岡間の上下変動 水準測量 S 浜松〜掛川〜静岡間の上下変動 水準測量 S 渥美半島の上下変動 水準測量 S 紀伊半島 電子基準点の上下変動 水準測量とGNSS連続観測 S 南海トラフ周辺 GNSS連続観測時系列 S 南海トラフ沿いの地殻変動 S 南海トラフ沿いの非定常地殻変動 S 十津川村〜新宮市間の上下変動 水準測量 S 伊勢市〜紀宝町間の上下変動 水準測量 O 四国中部の深部低周波地震と同期したスロースリップ ・10月30日から11月9日まで、四国東部から中部において発生した深部低周波地震と同期して、GNSSでもわずかな地殻変動を観測したので、 その概況を報告する。 S 室戸岬周辺 電子基準点の上下変動 水準測量とGNSS連続観測 S 宇和島市〜土佐清水市間の上下変動 水準測量 S 土佐清水市〜黒潮町間の上下変動 水準測量 O 九州北部の非定常水平地殻変動 ・2018年春頃から、九州北部においてこれまでの傾向とは異なる地殻変動をGNSSで観測したので、その概況を報告する。 4.その他の地殻活動等 S 伊豆東部地区 GNSS連続観測時系列 S 伊豆諸島地区 GNSS連続観測時系列 S 静岡市〜熱海市〜横浜市間の上下変動 水準測量 O 平成31年1月8日の種子島近海の地震に伴う地殻変動 ・平成31年1月8日に種子島近海で発生した地震に伴う地殻変動を観測したので、その概況を報告する。 O インドネシア・クラカタウ火山の噴火に伴う地形変化 ・インドネシアのクラカタウ火山で発生した噴火に関する「だいち2号」データの解析結果を報告する。 【3】北海道大学 【4】東北大学理学研究科・災害科学国際研究所 【5】東京大学理学系研究科・地震研究所 1.地殻活動の概況 b.地殻変動 S 関東甲信越地方における地殻変動連続観測(1967年〜2018年) 【6】東京工業大学 【7】名古屋大学 【8】京都大学理学研究科・防災研究所 4.その他の地殻活動等 S 近畿地方北部の地殻活動 S 震度データベースによる地震予測(滋賀県立大学環境科学部) 【9】九州大学 【10】鹿児島大学 【11】統計数理研究所 3.プレート境界の固着状態とその変化 b.相模トラフ周辺・首都圏直下 O 首都圏直下の三次元地震活動の時空間統計モデルと詳細予測 ・東北沖地震の影響を考慮した関東地方直下100km深までの地震活動度に関する3次元空間の時空間ETASモデルを作成して 気象庁カタログデータに基づいて解析・予測した。その結果の一部を示す。 【12】防災科学技術研究所 3.プレート境界の固着状態とその変化 c.南海トラフ・南西諸島海溝周辺 O 日本周辺における浅部超低周波地震活動 ・日向灘で11月中旬および1月上旬に超低周波地震活動が検出された。 日向灘以南では、1月下旬にも超低周波地震活動が発生したが、各指標が掲載基準に達さなかった。 S 南海トラフ周辺における最近の傾斜変動 O 西南日本の深部低周波微動・短期的スロースリップ活動状況 ・短期的スロースリップイベントを伴う顕著な微動活動が、四国東部から中部で10月31日〜11月8日にみられた。 また、それ以外の主な微動活動が、紀伊半島北部から南部で1月19日〜23日にみられた。 【13】産業技術総合研究所 3.プレート境界の固着状態とその変化 c.南海トラフ・南西諸島海溝周辺 S 東海・伊豆地域における地下水等観測結果(2018年11月〜2019年1月) S 紀伊半島〜四国の地下水・歪観測結果(2018年11月〜2019年1月) S 東海・紀伊半島・四国における短期的スロースリップイベント(2018年11月〜2019年1月) 4.その他の地殻活動等 S 神奈川県西部地域の地下水位観測(2018年11月〜2019年1月) -- 神奈川県温泉地学研究所・産総研 S 岐阜県東部の活断層周辺における地殻活動観測結果(2018年11月〜2019年1月) S 近畿地域の地下水・歪観測結果(2018年11月〜2019年1月) S 鳥取県・岡山県・島根県における温泉水・地下水変化(2018年8月〜2019年1月) -- 鳥取大学工学部・産総研 【14】海上保安庁 3.プレート境界の固着状態とその変化 c.南海トラフ・南西諸島海溝周辺 O 南海トラフ沿いの海底の水平地殻変動 ・海上保安庁が南海トラフ沿いで実施している海底地殻変動観測について、観測結果を報告する。 【15】海洋研究開発機構 【16】その他の機関
記載分類は以下のとおりとなっています。 1.地殻活動の概況 a.地震活動 b.地殻変動 2.東北地方太平洋沖地震関連 3.プレート境界の固着状態とその変化 a.日本海溝・千島海溝周辺 b.相模トラフ周辺・首都圏直下 c.南海トラフ・南西諸島海溝周辺 d.その他 4.その他の地殻活動等 ・口頭報告(O) ・資料提出のみ(S)